etape14 モルターニュ・オー・ペルシュ~ドルー(75.2km) トータル:1165km
モルターニュ・オー・ペルシュを出発したのが18時前だったように記憶しています。
最初の頃に書きましたが、フランスではこの時期、21時過ぎまでは明るいのです。
18時なんてまだまだ宵の口にもなっていません。
ヴィレンヌ・ラ・ジュエルから、この区間の2区間は農園地帯というよりは、森林地帯です。
最初のうちは針葉樹林だったのですが、パリに近づくにつれて森の様子が変わり、広葉樹林になります。
この区間は序盤の森林を抜けると、再び農園地帯に入ります。
パリに近づくにつれて、徐々に丘はなだらかになってきます。
広大に広がる農地の真ん中にぽつんとお城があったりしました。
痛みからあまりスピードは出ませんが、幸いにもこの区間は下り基調。
適当に集団の後ろについたりしながら走りました。
イタリアジャージの後ろについた時のこと、どうも後ろに付かれるのが嫌らしく、イタリア人コンビでダッシュで逃げられてしまいました。
残された自分とドイツ人らしき参加者は微妙な距離感…。
アキレス腱が痛いと付いていくのも苦労で離され気味でした。
が、どうもこの人ルートの確認が苦手らしく、交差点になるとこちらが追いついてしまいます。
そんなこんなで何となくお互いを利用しながら、ドルーの郊外まで来ると、イタリア人コンビニ追いついてしまいました…。
たぶん彼らも道が分からないのでしょう。
結局、なぜだか自分が先頭になってドルーの街中を走り、日暮れごろに映画館やスーパーがくっついた複合商業施設の一角に設けられたPCに到着しました。
チェックのためにふらっとコントロールになっている建物に入ると…
コントロールでチェックしているスタッフの歓待が熱烈です。
歓声と拍手に迎えられました。
ああ、ここまで来れば完走間違いなしってことなんだな…なんて思いながらゴール前の最後のスタンプを押してもらいました。
確かにここからは後65km。
よっぽどの事がない限り、完走できるでしょう。
ここのPCでは手作りのパンがたくさんあったので、クロワッサン?とアップルパイを食べました。
これがどうやら焼きたてだったらしく、凄く美味しかったです。
初めて本場フランスのパンを食べた!という気がしました。
ここで、このPCで寝ていくか、それともゴールを目指してナイトランするか選択を迫られます。
休みすぎて道が混雑するのも余り好ましくないし、何より最後の区間はさすがに都市部を走行します。
1200km走って来るとどうしても疲労から注意力も低下します。
交通量の少ない夜間にサンカンタンの街中を走り抜けてしまうのはなかなかいい考えに思えたので、ゴールを目指してナイトランすることにしました。
アキレスは痛みの進行は止まりはしたものの、腫れて熱を持った状態です。
早くゴールしてふかふかのベッドでゆっくり休みたい、という思考が支配的でした。
(つづく)
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