etape14 ドルー~サンカンタン・イブリン(64.7km) トータル:1230km
さあ、最後の区間だと気負ってスタートしますが、痛いものは痛い…。
アキレス腱の痛みでペースは上がりません。
さらに日が落ちると、前夜にも増して冷え込みが厳しくなります。
普段ならペースを上げれば多少の寒さは吹き飛ぶのですが、痛みで負荷がかけられないので寒さが身に沁みます。
さらにはここ3日間の寝不足、超長距離サイクリングの疲れが襲ってきて眠くて仕方ありません。
日本のブルベなら、24時間営業のファミレスやマックに飛び込んで1、2時間仮眠するところですが、ここはフランス。
ずっと書いてきたように、点在する町以外には農地しかありません。
仮眠できるようなあずま屋も、風雨を遮るバス停も、コインランドリーも、精米所も、何もありません。
仕方がないので、とにかく走りきってしまおう、と先を急ぎます。
パリに近づくにつれて町が増えたり、丘がなだらかになったりを期待していたのですが、そんな事は全然ありません。
終いには、丘というよりは山の中といった風情の所も通ります。
ゴールまで10kmくらいの地点で少し交通量が多くなってきたかな?と思っていると、高速の跨線橋みたいな場所を通り、いきなり市街地に出ました。
綺麗に造成された新興住宅街です。
これまでの丘の上の町とは明らかに違った風景です。
すぐに線路沿いの道に出ました。
使い慣れたC線です。
すでに24時をまわってましたが、まだ電車が走っていました。
アキレス腱の痛みがなければ、パリまで帰れたかもな~、なんて思いながら、走っているとついに見覚えのあるサンカンタンの街中に入りました。
そして、ゆっくりとギヤンクールの体育館前のロータリーを回り、ついにゴール。
もう1時だというのに、体育館にはまばらとは言え人がいて、拍手で出迎えてくれました。
明るい時間にゴールした人の話によると、日中はもっと熱烈な歓迎だったとか。
仮眠してゴール時間を調整すべきだったかな?(笑
ブルベのゴールの時はいつもそうなのですが、特に大きな感慨もなくゴールして、受付へ。
(この辺は自分がおかしいのかな?)
受付でブルベカードを提出し、計測チップのゴムバンドを渡し、体育館から自転車を持ち出すための証明証を貰って、手続き終了。
体育館内を見渡すと、その辺りにごろごろと寝ている人たちがいます。
自分もどうやら体育館で寝るしかないかなと思っていると、日本の方がいらしたので暫く話しをしていました。
残念ながらその方はDNFで戻ってきたとのことでした。
体育館のひな壇に場所を確保して、サバイバルシートを被るとあまりの暖かさに瞬時に眠りに落ちてしまいました。
サバイバルシートはまさかの時のためにサドルバッグに入れていたもので、今回初めて使いました。
翌日の始発くらいの電車でパリに戻ろうと思っていたのですが、起きたのは9時前。
サバイバルシート凄いです。
あんなに寝心地のいいものだとは思いませんでした(笑
こうして自分のPBPへの挑戦は、完走で幕を下ろすことができました。
このブログではもう1回PBPをネタにして所感など書くつもりです。
長い長い記録になりましたが、お付き合いありがとうございました!
走行距離:1230km
走行時間:77時間21分
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