etape10 ルデアック~タンテニアック(85.2km) トータル:867km
さて、PBP参戦記の再開です。
まだやってるのか、という声を聞こえてきそうですが、もう少しお付き合いくださいませ。
ルデアックを出ようとしてクリートをはめようとすると左のクリートが上手くはまりません。
フランスは右側通行なので本来右のクリートを外します。
しかし右足を捻るという動作に慣れていないことから、結局は日本で走っているときと同じように左足のクリートを先に外し、後ではめるようにしていました。
ペダルを踏みつけるようにしてはめると何とか固定されましたが、遊びがない感触です。
このブログを読んでいる人で知らない人はいないとは思いますが、クリートとはビンディングペダルと靴を接続するプラスチックの留め具のようなものです。
ビンディングペダルは、スキーのビンディングを想像してもらうと分かりやすいのですが、要はペダルと靴をくっつけてしまうのです。
スキーでは板と靴に遊びなどありませんが、自転車のペダルの場合は遊びのあるタイプとないタイプがあり、遊びがあるタイプでは靴を左右に動かす余裕(遊び)があります。
昔は遊びのないタイプを使っていたのですが、プロ並にポジション出しをやらない限りは遊びがないと長距離は辛いので、今では遊びのあるタイプです。
左足だけ遊びがない上にどうも真っ直ぐ漕げてないような気がして何回かはめ直したり、何か詰まっていやしないかと、ペダルにクリートを叩きつけてみたりしますが、結局改善しませんでした。
元来がいい加減な性格なのですぐに諦めて、まあいいかと先を急ぐことにしました。
しばらく走ると日も暮れてしまい、 3晩目を迎えます。
天候は回復し、月明かりの下、次のPCを目指します。
月明かりが綺麗だったので、夜空を写してみましたが、何の写真やら分かりませんね(笑
この日、ブレストからの帰路は好調で、自分を抜いて行く人は誰一人いない、後ろにつかれることもない、単独でとにかく誰彼かまわずパスして突き進みました。
好調のまま、シークレットポイントのケディヤックに到着しました。
ここでは何故か?ステッカーとボールペンを貰いました。
時刻はすでに22時。
眠さもあったのでここで仮眠することにしました。
仮眠所は行きのサン=ニコラ=デュ=ペルムと同じシステムです。
スタッフに起きたい時間を告げ、スタッフに指定された寝床に案内されます。
サン=ニコラ=デュ=ペルムでは、簡易ベッドでしたが、ここはマットレスを床に敷いたものでした。
ケディヤックの仮眠所は食堂と同じ建屋で、カーテンで間仕切りしてあるだけ。
食堂の明かりと雑音が漏れてきます。
今こそ耳栓の出番だ!とサドルバッグから耳栓のケースを取り出しますが…
中身がありません。
どうやらサン=ニコラ=デュ=ペルムで寝起きに寝ぼけてケースに仕舞わず落としてしまったようです。
仕方がないので毛布を頭から被ってどうにか音を誤魔化します。
疲れもあって大して音が気になることもなく、すぐに眠りにつくことができました。
(つづく)
お、再開しましたね。待ってました。
返信削除etape15まであるので、まだ少々かかる予定です(笑)
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