2011年6月22日水曜日

思い出

自分が大学を卒業したのは、就職氷河期と言われた時代でした。
遊びすぎで留年した自分に就職先などあるわけもなく、
とある大手派遣会社にすら断られて腐っていました。

学校のサークルのメンバーを優先的にアルバイトで雇ってくれていた神田の古本屋でのアルバイトが自分の社会人としての第一歩でした。

当時の自分は「今よりも」シニカルで、決して天真爛漫とは言えない性格でしたが、
店長の奥さんに気に入られて、いろいろとお世話になりました。

字の下手な自分に宛名書きをやらせるのには閉口しましたが(笑

その後、運にも恵まれて何とか人なみくらいの就職先を見つけて今に至るわけですが、
社会と関わっていくうえで、人の善意を信じることができたのも、
その方の影響が大きいと思います。

そんな方の訃報が飛び込んできました。

就職してから、数回お店に遊びに行ったりしましたが、
ここ数年は立ち寄ることもなく、不義理なままでした。

通夜や葬式は極度に苦手なのですが、このまま不義理ではなぁ。

時代も人も移ろいゆき、自分をとり残していくような感覚…。

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