2011年6月1日水曜日

BRM423千葉600km(銚子)→(茂木) 後半戦

さて、随分長文になってしまいましたが、今しばしのお付き合いを。

■PC6~PC7
濡れたジャージを脱ぎ、熱いシャワーを浴びて、パリパリのシーツで3時間熟睡。
意外に寝起きも良く、外を見ると明るくなっているのも手伝ってやる気も回復しました。
やはり仮眠は重要ですね。

ORTLIEBのサドルバッグにぎゅうぎゅうに詰め込んだジャージに着替え、
濡れたジャージはホテルから自宅宛に発送しました。

しかしこの時、反射ベストをハンガーにかけたまま忘れてしまいました。
気が付いたのは茂木の手前。
やはり、注意力散漫ですね…。

コースアウトした地点に戻り、走行を再開しますが、計算すると制限時間にあと30分弱です。
予定からは、1時間弱の遅れ。
この時点では自分が一番後ろだったでしょう。

水戸から茂木までは登り基調。
城里からは低いものの山を抜けて茂木ツインリンクに至ります。

PCに到着すると、一人先客がいました。
時間を確認すると足きりまで1時間半、予定には+22分。
なんと予定に対して30分も取り返してます。

信号がほとんどない区間だったのと、明るくなって路面の状態が見やすくなったこと、
この区間の道が比較的走りやすい状態だったのが幸いしたようです。

■PC7~PC8
仏ノ山峠、道祖神峠、不動峠と三つの峠越えを含む、今回のコース中の難区間のひとつです。
PCでも先に到着していた方が、登りきれるか不安だと仰ってました。

Androidのアプリにデブ判定されたとは言え、最大11%の坂道が登れないことはないだろ~、と、
楽観的にリスタート。

仏ノ山峠は峠とも言えないようなかわいらしい峠です。
この峠を越えると道祖神峠の手前まで長い下り基調です。

笠間の街中を通り抜け、人里を離れると、いよいよ道祖神峠の登りが始まります。
距離にすると3kmくらいでしょうか。
道路脇の標識に斜度11%の表示が出ると、
確かにここまで440km走ってきた足にはかなりの斜度に感じます。

へろへろと登りきると、後は豪快なダウンヒル…のはずですが、
きつい斜度とタイトなコーナー、
そして何より、時折現れる濡れたグレイチングが怖くてあまりスピードが出せません。
グレイチングではトルクをかけない(ペダリングしない)、ハンドルを切らない、
を心がけますが、それでも道路とフラットでないのか、車体が滑る感覚を覚えるときもあり、
肝が冷えました。

下り切ると、そこは見慣れた筑波山系の東側。
フルーツラインのなだらかな起伏が現れます。
普段ならがんがん飛ばす区間なのですが、
ちょっと登り始めると、インナーに落とさなければ辛いのなんの…。

フルーツパークまでがあんなに遠く感じたのは、最初に来た時以来かも知れません。

フルーツパークを越え、見慣れたリンゴ販売所を曲がると、今度は不動峠です。
市川雅敏氏などで有名なのは反対側、平沢官衙遺跡から登るのですが、
東側からはいわゆる裏不動です。

表に比べてちょっと距離が短い分、斜度があります。
降りしきる雨のせいで、染み出し、砂利、小枝と障害物だらけ。

この登りで一人をパスしましたが、押し歩きでした。

下りに入ると、路面は荒れまくり、更に2週間後に迫ったツール・ド・筑波の練習で、
凄い勢いで登ってくる対向自転車に悩まされます。

落車や衝突だけは絶対に避けたいので、ゆっくり下って、ついに主要な登りは全てクリア!
(とこの時は思っていました)

広大な筑波の田園地帯を抜けて、PCに到着すると、ここでも先に到着している参加者が一人いました。
用意したキューシートが雨で読めなくなってしまい、
他の参加者の緊急用のキューシートをコピーさせてもらって走っているということでした。
自転車にはオレゴンがついているのですが、ルートはファイルが大きすぎて読めないのだとか…。
事前の準備と確認は重要ですね。

PC到着時点で、予定対比+17分。
峠が三つもある区間で5分縮められたのは大きい!
意気も上がり、短めの休憩で先行の人とほぼ同時にPCを出ました。

なぜ、予定を気にしているかと言うと、ゴール予定時刻は18:59。
この時期は19時くらいに一気に暗くなるので、
暗くなる前にゴールしたいという思いが強かったのです。

ヘルメットの尾灯は電池が切れかけて暗くなっているし、
尾灯のファイバーフレアは、安全のために昼間も点け続けたため電池切れ。
フロントライトはなぜだか、一本が自転車にマウントすると点かなくなる現象が発生しているし、
反射ベストはホテルに忘れてるし…。
暗くなるといろいろ厄介なのでとにかく先を急ぎました。

■PC8~PC9
牛久、阿見辺りを抜けて千葉に戻る「ど」のつく平坦区間です。
たぶん道がいまいち不安なのでしょう。
先ほどのPCで一緒に出た人が一生懸命後ろをついてきますが、
こちらも前述の事情があり、余裕がありません。

とにかくマイペースで進みますが、このど平坦区間が以外にスピードが出ません。
市街地が多く、信号に捕まる回数が増えてしまい、後続も千切れては信号で追いついてきます。

ゆっくり走った方が得な区間だなぁと思いつつも、
運が良ければ信号を抜けられることもあるので、
ペースを緩めず走ります。

阿見を通り過ぎようというとき、コンビニで見知った顔が待っているのに気が付きます。
LEGONの自転車仲間たちが応援に駆けつけてくれたのです。
嬉しいですね。

このコンビニではちょっと話しをして、次のPCで落ち合うことにし、すぐに出発しました。
PC以外のストップを増やしたくないのと、午後から気温が下がり始めて、
長い時間止まっていると体が冷えてしまい、リスタートが寒いので我侭を言ってしまいました。

自分の練習コースの一部の若草大橋を渡り、印旛沼近くのPCに向かいます。
この辺りは地元みたいなもの。
これから自宅を通り越して袖ヶ浦まで向かわなければならないのがちょっとバカバカしく思えます…。

PCに着くと、なんとケーキの差し入れまで頂きました。
コンビニ食に辟易していたので、とても有難かったです。
ケーキを持っていくように勧められましたが、雨でぐちゃぐちゃになりそうなので断念。
後から考えれば、ゴール後のオヤツとしてサドルバッグに入れておけば良かった…。
とにかく頭が回らない週末だったなぁ。
ん?普段からこんなもんか。

この時点で、予定とは、+22分
せっかく稼いだタイムを失ってしまいましたが、
仲間と会えたことの方が価値が大きかったです。

■PC9~PC10
佐倉から市原あたりの丘陵地帯を抜けて、
千葉ブルベではおなじみうぐいすラインの起点、原田のコンビニに向かいます。

うぐいすラインは、千葉中部の丘陵地帯に何ゆえこんな厳しい登りが?
と思いたくなるようないい道路なので、みなさまも是非サイクリングしてみてください(笑

この区間では序盤からコンビで走っている二人組みをパスしました。
ジャージを着替えていたので彼らもどこかで仮眠したのでしょう。

この辺の時間帯から、雨粒が大きくなり、
スピードが出ると顔面に叩きつけられて痛いまでになってきました。

下りで見開いた目に雨粒が入るのでしょう。
目も痛いです。

うぐいすラインのてっぺんでは、路側の木が道路側に倒れてきていて、片側を完全に塞いでいました。
PC10に到着すると、一人先行の参加者がいました。
話しによると、木が倒れたのは丁度彼が通り抜ける時だったようです。

怖いなぁ。

PC10ではついに予定に対して先行します。

天候もどんどん悪くなるので、とにかく早くゴールしたい一心で、
コンビニではレッドブルを一本買っただけ。

滞在時間も5分くらいで、飛び出しました。

■PC10~GOAL
残り40km、序盤のアップダウンさえ越えれば後は平坦です。
丹波林道が一番の難所ですが、それも2km程度の登り。
へろへろですが、何とかペダルを踏み込んでクリア。

この頃には、不動が最後の登りなんて、
真っ赤な嘘だったなぁなんて反省していました(笑

幽谷通りに入るとここも雨の影響が。
路側の柳が雨の重みで道路側にしなり、顔の高さくらいになっています。
コースのそこかしこに連続雨量100m以上で通行止め、なんて区間があったのですが、
この時どのくらい降っていたのか…。

平坦路に出ると元気も戻り、下り基調なのも手伝って、いいスピードで飛ばしつつ、
袖ヶ浦へ。

ゴールの公園内で変える途中の参加者とすれ違い、
ゴールでは先行していた人がちょうど受付しているところでした。

■ゴール後
千葉ブルベ名物のスープを頂きながら、
ほぼ同時ゴールだった方やスタッフと話しをしてました。

今回のブルベの完走は価値があるよね、とスタッフに言われると、
ゴールの実感が湧いてきました。

もう一人の参加者は、途中精米所で仮眠したとのこと。
濡れたジャージでよく仮眠できるなぁ。
自分にはちょっと無理かも。

だらだらと散文的に書いてみましたが、まあまあ鮮明に記憶しているものですね。
それだけ今回のブルベは印象深かったのかも知れません。

2009年にその年のSRがかかった400kmが同じく雨でした。
その時の経験が生きたのか、
今回雨だからと言ってそんなに困ることはなかった気がします。

そういえば、去年のSRがかかった600kmは猛暑でした。
完走率も低く、スタッフの方も記憶に残るブルベだよね、と仰ってました。

そして、今回、フランス行きがかかった600km。
何かがかかったブルベが3年連続で過酷です(笑

まだリザルトは出ていませんが、
出走29名、自分がゴールした時点でリタイア10名と、やはりなかなか過酷なブルベだったようです。

これでPBPの出場権は獲得できました。
本気でフランス行きの手配をしないといけませんね。

同じくPBPがかかっていたH氏ですが、今週末の宇都宮600に再挑戦するようです。
今のところ天気は良好そうだし、難易度もそう高くないコースのはずなので、是非完走して欲しいものです。

ん?自分ですか?
予定には入っていましたが、宇都宮600は残念ながらDNSです。

まぁ、H氏はたぶんマイペースが守れれば大丈夫でしょうということで。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。
もうちょっと今回のブルベネタで行こうと思います。
次回は、機材のことなどを書いてみたいと思います。

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