2011年6月7日火曜日

BRM604福岡600km

下ハンJJ女史SRチャレンジのサポートで福岡に行ってきました。
自分も前々から福岡に行ってみたいと思っていたので丁度いい機会でした。

コースは、福岡と北九州の中間にある飯塚をスタートして、
阿蘇外輪をかすめて熊本へ。
天草の島々をぐるっと一周まわって、熊本~大宰府~飯塚と帰って来るコースです。


コースプロフィール上では、難所は、Start~PC1にある嘉麻峠とその後に続く阿蘇外輪の大観峰、
最後の区間にある米ノ山峠くらいしか見当たりません。
まあ、そんな甘いもんじゃないことは当然ですが。

スタート直後にいきなり問題が発覚します。
JJ女史、サイクルパンツが冬用です…。
すぐにオーバーヒート気味になってしまい、袖と裾を捲り上げました。

PC1には予定していた時間より1時間も早く到着します。
が、やはり暑さが応えている模様です。

阿蘇では標高1000m近いところまで登ります。
ゆっくり行くことと、景色が良ければ止まることを心がけました。


阿蘇の景色は雄大です。




サイクリストは是非訪れるべき地のひとつです。



熊本から天草までは交通量の多い幹線道路を通ります。
交通量には辟易しましたが、天草五橋ではちょうど夕日が拝めたりと、景色を堪能できました。


天草の市街で夕食時間となったので、
道沿いで見つけたお店で長崎ちゃんぽんを食べました。

市街のホテルのロビーにはちらほらと自転車が置いてあります。
翌日にトライアスロン大会があるとのこと。
ぐるっと島を一周回ってきて、天草のカプセルホテルで仮眠を、と思っていたのですが、
この分ではホテルはどこも満室そうです。




お腹を満たしてリスタートすると、天草の市街を離れたとたん交通量がぐっと少なくなります。
気温も下がってJJ女史の調子も戻り、ひと安心しました。

幹線道路を離れ、魚貫方面の市道に入ってしばらくでした。
ふとライトから目を切ると、視界を光が横切ります。
気になって何度か同じようにライトから目を切ると、何度か同じ現象が起きました。

ライトの残像かな?と思っていたのですが、
しばらく走っていると、前から光がふらっと飛んできてヘルメットにコツンと当たりました。
立ち止まって、沢がある方の森に目をやると…いくつもの光が飛び交ってます。

ここでしばし蛍が群れる光景に見とれました。
蛍を見るなんて何十年ぶりだろう…、ああ、九州まで来て良かった。

天草の最南端、牛深到着もほぼ予定通り。
この時点では、どこかで3時間くらい休憩しても大丈夫な余裕がありました。

牛深から島の南岸を伝って北上を始めると、島嶼の海岸にありがちなアップダウンが始まります。
この辺りの細かいアップダウンは600kmのコースプロフィールのスケールに隠れてしまい、
さっと見ただけでは分かりません。

阿蘇を越えれば後半まで平らだと思い込んでいたJJ女史の口からは頻繁に、
「平らじゃない…」
と呟きが漏れます(笑

しかも途中からついに雨が本降りになり始めます。
ここまではパラパラと降ったり止んだりだったのですが、
明らかにこれまでとは様子の違う本降りに、あわてて軒先に避難してレインコートを着込み、
電子機器類をビニール袋に入れました。

このWパンチで天草到着は予定よりだいぶ遅れてしまいました。
休憩できるにしても1時間程度。
開店したばかりのコインランドリーに駆け込み、着替えて濡れたものは乾燥機へ。
乾燥を待つ間、2、30分、断続的に居眠りをしました。

結局、時間がおしたせいで今回仮眠はなし。
トイレ休憩やPCでの待ち時間でうつらうつらするだけで600kmを走りきりました。
走行中は思ったより眠い時間帯が短かったなぁ。
こういうマイクロスリープを活用した走り方もありかしら?

コインランドリーを出て次のPCまでおよそ62km。
時間的な猶予は4時間。ブルベの基準である15km/hとの戦いです。
トラブルがあると、危ないです。

雨天時は、パンク率も上がり、焦ると下りでスリップする危険もあります。
あまり余裕のない走りはしない方が吉です。
が、この時は睡眠時間と天秤にかけてノートラブルに賭けました。

天草からは行きと違って南岸を帰ります。
この部分にもかなり峻険な登りがあります。
最初の15kmでは時間をかせいだものの、次の15kmは50分以上かかりました。

それでも一番厳しい区間を15km/hで走ったので、
自分は後はトラブルがなければ大丈夫だと安心しましたが、
JJ女史は焦りを募らせていたようです。

上天草のPCへは、クローズの30分前に到着しました。

上天草を過ぎ、九州本土に戻れば後は大宰府まで平坦です。
このPC通過時点で自分は完走を確信しました。

が、そうは問屋が降ろさなかったのです…。
夜明け前から降り始めた雨も昼過ぎには上がり始めますが、
今度は蒸した暑さがやってきます。

前述したとおり、JJ女史は冬用パンツ。
熊本と大牟田の間にある長洲のPCに着く頃にはまた熱中症気味になってしまいました。



次の区間は抑え目に行くことにして、
定期的に首筋に水をかけたりしながら、
最後のPCへ。










最後のPCに着くころには日も暮れ始め気温が下がり始めますが、
最後の米ノ山峠に向けて不安いっぱいです。
PCでは、氷をコンビニのビニール袋に入れてJJ女史の首筋を冷やしました。
これでだいぶ回復したようです。
前のPCや1日目も同じようにするべきでした。
ちょっと暑さを甘くみてました…。

最後のPCを出た時は区間距離52.5kmに対して制限時間までの猶予時間は3.5時間。
ちょうど15km/hの平均速度でギリギリセーフです。
2回目の15km/hとの戦いです。

米ノ山峠は標高358m。千葉の山と大差ないので余裕かと思いきや…。
日が暮れて黒々と聳え立つ山並み。遥か上から降ってくるようなヘッドライト。
「壁だよ…」
JJ女史がこぼします。

それにしても、地元の人はブルベ600の開催を知っているのでしょうか?
下って来るトラックが軽いクラクションで応援してくれました。

途中、荒尾の海岸あたりの廃品回収所では
「ブルベ600kがんばれ」なんて看板が出ていたり、
大宰府あたりでは、空き地で遊んでいた小学生の黄色い声援を浴びたり。
ブルベでこんなに応援されたのは初めてかも。
四国の話し好きに続いて印象に残った土地柄でした。

最後は標高計とにらめっこしながら峠をクリア。
間に合ったと思ったのも束の間、街灯もない暗い下り。荒れた路面。
場所によっては登りと同じくらいしかスピードが出ません。
しかも、真夏なみに暑かった気温が、下りに入った途端に震えるくらいの寒さに変わります。
熱中症ぎみだったJJ女史も体を冷やしながら下った後、ウィンドブレーカーを羽織ったくらいでした。



最後の緩いアップダウンをクリアして、ゴールに駆け込んだのが制限時間の20分ちょっと前。
まとまった仮眠なし、39時間39分でのゴールでした。

トラブル対処のための猶予時間のない厳しいブルベでしたが、
雨中走行があったにも関わらずノートラブルで走ることができました。

ゴール後は饗されたぜんざいや、ドーナツを頬張りながらAJ福岡のスタッフと歓談。
福岡のスタッフは気さくな人たちばかりで楽しかったです。
今週末は代表が茂木に出走予定だとか。
PC2あたりに応援に行きたいところですが、今のことろ雨予報ですね…。

これでJJ女史も晴れてSR獲得です。
おめでとう!
PBPはどうするんですかね?(ニヤリ

ホテルでは、風呂を浴びてベッドに這入るまでの床で力尽きました。
気が付いたら、ベッドと添い寝してましたことよ…。

6 件のコメント:

  1. ご無事でなにより。
    Jさん、相変わらず下ハン縛りなんですね。

    返信削除
  2. ありがとうございます。
    実は今回、ブラケットポジションを目撃しました(驚

    返信削除
  3. や〜〜〜〜〜〜っとコメントが入力できるようになりました(遅すぎだね

    サポート、本当に本当に本当にありがとうございました!!!
    SRがとれたのは、拾ユキさんのおかげです。心から感謝です☆

    返信削除
  4. 福岡楽しかったね~。
    来年は福岡で1000kmがありますよ?(笑)

    返信削除
  5. 楽しかったね〜、また行きたい!1000km・・・(遠い目)体力がつかなければ応援団かな(笑)

    返信削除
  6. 1000km走らないと、PBP完走は遠いぜよ~(笑)

    返信削除