2011年9月10日土曜日

PBP参戦記 etape4

etape4 フージェール~タンテニアック(53.8km) トータル:364km



PBPではだいたい、80~90kmごとにコントロールが設置されているのですが、この区間は例外的に短い区間です。


フージェールは歴史の街らしいです。
中世の要塞が残る街で、町並みも中世の趣が残っています。

日も昇り、眠気もおさまって、快調に走りますが、どんよりした雲から時折雨がぱらつき始めました。

空の色は明るいので、通り雨だろうと、雨ガッパを出さずにそのまま突き進みますが、他の参加者はこまめにレインウェアを着たり脱いだり…。



結局濡れそぼるほどの雨にはならず、時折パラパラっと来るだけでした。
それでも、どうやら自分が通り過ぎた後にはかなり本降りになったらしく、寝ないで走ることを選択したおかげで幸運にも雨に降られずに済みました。

自分の雨装備はと言えば、レインウェアの上一着だけ。
気温が低く、止まっていると寒いくらいでしたので、本降りに遭うと危なかったかも知れません。


景色はいかにもフランス。
町の中心には教会があり、古い煉瓦造りの民家が軒を連ねています。

町は必ず丘の上に作られており、町を通りぬけるには必ずちょっとしたヒルクライムをさせられます。







町を過ぎると、そこには広大な農地が広がります。

丘の頂上には必ずと言っていいほど、地元の人たちが応援に来ていて、頂上に近づくと、拍手と、"Allez!Allez!"とツールでおなじみの掛け声をかけてくれます。
 
自分も調子に乗って、観衆の前をダンシングで走ったりしていました。




声援はだいたい、数種類で、
"Allez!Allez!"(行け!行け!)
"Bon Voyage!"(良い旅を!)
"Bon Chance!"(幸運を!)
"Bon Courage! "(気合だ!)
あたりでした。
自分としては、Bon Courage!がお気に入りで、「気合だ!」と訳しましたが、一般的には「幸運を!」という決まり文句らしいです。

でも、Courageは勇気という意味なので、ニュアンス的には「あなたが勇気を持てますように!」という感じでしょうか。
フランスの田舎のやんちゃそうな男の子に、"Bon Courage!"なんて言われると、距離にびびってんじゃねえよ、と言われているみたいで、自然にスピードが上がります。

こちらも、調子に乗って、声をかけられるたびに
「ぼんじゅーる!」
なんて挨拶をすると、向こうは
"Au Revoir!"(さよなら!)
と返してくれました。

ブルベでこんな声援を浴びたのはもちろん初めて。
気分よく走行して、ほどなくPC3のタンテニアックに到着しました。


タンテニアック到着はちょうど昼頃でしたが、そんなに空腹でもなかったので、
定番のハムサンドイッチ(sandwich jambon)を食べ、次の区間に向かいます。

細かく書いてはいませんが、たいていのコントロールで、例の補給食を買って補充していたおかげで、コントロールでの食事の手間はずいぶん省けました。




次のコントロールはいよいよ、ルデアック。
ドロップバッグを受け取ることができるので、シャワーを浴びれます。
別に他のコントロールと大して違うわけではないですが、何となくテンションも上がってきました。

(つづく)

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