2011年9月22日木曜日

PBP参戦記 etape9

etape9 カルエクス~ルデアック(79.1km) トータル:782km



天気も徐々によくなり、帰路ということもあって、気分は上々でした。


往路では悪天候もあってなかなか写真が撮れなかったのですが、復路では余裕も出てきたおかげかちょっと立ち止まって一枚、なんてこともできました。

フランスでは街中でも綺麗な花の鉢植えを沢山飾っているお店や、花壇に花が咲き乱れている家をよく見かけました。






PBPで主に走るブルターニュという地方は、ケルトの文化を色濃く残しています。
今でも公用語のフランス語とは別にブルトン語という独自の言語を持っています。
写真の道路標識では上にフランス語での町名表記、下にブルトン語での町名が記載されています。








ケルト人とはカエサルのガリア戦記に出てくるガリア人と同じ民族です。
自分は、ガリア一帯に住んでいたケルト人がその後のゲルマン侵入にも耐えてこの地方に残ったのかと思っていましたが、どうやらブリテン島のケルト人がアングロ・サクソン人に圧迫されてブリテン島から海を渡ってブルターニュ半島に住み着いたようです。
(塩野七生「ローマ人の物語」による)

民族・風俗としては、パリを中心とするフランスよりも、ウェールズと同根なのだそうで。

まあ、そんな文化の違いが分かるほどフランス語に堪能でもないので、自分としてはこのブルターニュ地方の印象がイコールフランスのイメージになってしまったわけですが…。


天気も良くなってきたおかげか、道端の応援をよく見かけます。
自分も通り過ぎるときにはなるべく
「ぼんじゅーる」
と挨拶を返すようにしていました。
ちなみに、「Bonjour」の最後のrの発音はお馴染み?フランス語独特の例のrです。
”ぐ ”の口の形をしながら”う”と発音するといいらしいです。

しかし二日目ともなると、そろそろ「ぼんじゅーる」の発音練習にも飽きがきました。
ふと、別にフランス語じゃなくてもいいじゃないかと思いつき、せっかくフランスの人も日本人を応援しているのだから、エキゾチックな言語で返答された方が嬉しいに違いないと勝手に思い込んで
「こんにちは!」
と挨拶しながら走ることにしました。
 

と、脱線しまくりですが、この区間では途中、昨晩仮眠したサン=ニコラ=デュ=ペルムで昼食を取り、ルデアックに着いたのは既に19時を過ぎていました。

再びドロップバッグが使えるので、シャワーを浴びて着替えをし、またまたガレットを食べて、20時過ぎでしたが次を目指します。





当初予定のタンテニアックにはちょっと無理そうですが、ライトに問題を抱えていてなるべく明るい時間を有効に使いたいという気持ちもあり、途中にある補給&仮眠ポイントまでは行くことにしました。



この区間では、LEGONの新潟コミュの上ジャージとAJ千葉のビブを着て走ることにしました。

途中で上をAJ千葉ジャージに着替えゴールはAJ千葉ジャージの予定です。

ここまではそんなことを暢気に考えていられるほど余裕があったのでした…。








(つづく)

0 件のコメント:

コメントを投稿