etape6 ルデアック~カルエクス(76.1km) トータル:525km
etape6は事情があって2部構成です。
前回、ルデアックでの食事を紹介するのを忘れていました。
ガレットです。
ブルターニュ地方の郷土料理で、クレープのもとになったものです。
クレープは日本でもおなじみですが、ガレットはそば粉のクレープと言えばイメージがつきやすいでしょうか?
ハムサンドイッチばかり食べてきましたが、ルデアックで売店に並ぶと、ガレットがあったのですかさずオーダーしてみました。
スパイスの効いたでっかいソーセージをそば粉のクレープで包んだだけの簡単なものですが、なかなか美味しかったです。
まあ、ファーストフードの類ではありますが。
走り始めると、腰から右の股関節に至る痛みがすぐに再発します。
この区間ではお尻の痛さも出てきて、時々、路肩に寄せてストレッチするなど、誤魔化しながら走行していました。
ルデアックで締めなおしたライトマウントはしばらくは大丈夫でしたが、また次第に緩み始め、ぐらぐらと揺れます。
ああ、これはダメだ、と思った矢先についにライトマウントの根元が破断してしまいました。
またまた路肩に止まってどうにかライトを上手くマウントできないものかと思案した結果…
行き着いたのがこれ。
PCでしか使っていないスマートフォンを外し、その台座にタイラップで止めたうえに、輪ゴムで固定しました。
とりあえず、これで路面を照らせるようにはなりましたが、照射角が出ず、下向きになってしまっています。
仕方ないので、予備のL2Dを使って補完し、なんとか夜間走行に耐えることができました。
帰国してから試行錯誤し、ライトマウントについても大丈夫だろう、という方法を見つけましたが、やはり本番前の装備変更はリスキーですね。
何とかライト問題を解決し、ほっとひと息ついて走行を再開すると、今度は睡魔が襲ってきました。
ここまで450km以上、寝ずに走って来ているのですから、無理もありません。
お尻と股関節の痛みもあり、ひと息つく誘惑に勝てず、路肩に止まって今度は居眠り。
寝過ごさないように、他の参加者が通るたびに風きり音が聞こえる程度しか離れていない場所に腰かけ、うたた寝します。
ここでどれくらい休んだかは分かりませんが、記録から見るとたった44kmに4時間以上かかっています。
へろへろな状態で、サン=ニコラ=デュ=ペルムに到着。
次のPCはまだ先ですが、補給および仮眠ポイントです。
ここでも可愛い女の子が飛んできて、ここはコントロールではないこと、ブレスト方面への通過ならあっちへ行け、と英語で説明してくれました。
時刻はすでに22時前。
ここで仮眠したいと伝えると、案内の女の子が体育館を指して、ここで仮眠でき、隣のテントがレストランだと教えてくれました。
感謝して、自転車を止めレストランに向かおうとすると、駐輪所にAJ福岡代表の岩本さんが入って来ました。
岩本さんもここで仮眠するらしいので、食事もご一緒させていただきました。
PBPの公設レストランで饗される食事はフジッリ(パスタ)か長粒種のライスに、鳥か魚をスープで和えたものをかけたものです。
あるものを適当に取って、精算所で計算してお支払いという学食や社食みたいな形式です。
岩本さんは4年前、胃を壊して1000kmを越えたあとにリタイアという経験をお持ちです。
前回、米が消化できなくて、なんて話しをしながらだったので、自分ももちろんパスタを選択しました。
パスタは作り置きでしたが、魚のソースがあたりでした。
なかなか美味しかった。
テントで食事をしていると、雨粒が屋根を叩く音が聞こえてきました。
外を見るとかなり激しい雨が降っています。
腹を満たしたら体育館に移動して寝床の確保ですが、これが30分くらい待たされてしまいました。
雨が降り始めたことと、結構いい時間だったので、みんな仮眠所に殺到したようで、スタッフが捌ききれなくなってしまったようです。
フレームナンバーと何時に起きたいかを申告し、支払いを済ますと、スタッフが簡易ベッドに案内してくれます。
旅は道連れということで、岩本さんと同じ3時起床を申告しました。
22:30過ぎに体育館に入れたので、4時間以上の仮眠です。
ブルベで4時間も寝れれば上等です。
ここの体育館は仮眠専用になっていて、快適でした。
一応用意してきたアイマスクと耳栓をしましたが、そんなものは必要なかったと思います。
体育館の屋根を激しく叩く雨音を子守唄に、すぐに眠りに落ちたのでした。
(つづく)
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